また、彼のタンゴに描写曲やユーモラスな曲が多い事も良く知られている。口が重くマジメ人間だったという
フィルポの性格からは、ちょっと信じにくいところであるが、「エル、ラピド(急行列車)」
「ラ、カルカハーダ(大笑い)」あたりは、その最たるものといえよう。
さて、ロベルト、フィルポが、エル、ターノ、ヘナロ、スポシトのもとをはなれてトリオを組織したのは
1913年であった。メンバーは、ピアノのフィルポを中心に、バンドネオンのエドゥアルド、アローラス
バイオリンのティト、ロカタグリアータで、主にアルメノンビルで働いた。