QUEJAS DE BANDONEON 12-1231#212-★-T


QUEJAS DE BANDONEON 12-1231#212-★-T

 
演奏者  JUAN MAGLIO PACHO   ファン、マグリオ、パチョ
 
曲目   QUEJAS DE BANDONEON   バンドネオンの嘆き
 
読み  ケハス、デ、バンドネオン
 
録音  1927年3月  原盤番号7518A
 
今年最後の曲は、この曲で締めたいと思います。本来このコーナーは、
埋もれていたタンゴを発掘するという事なのですが、この曲は埋もれておりません。
今では、タンゴのスタンダード曲となっております。
では何故、取り上げたのかと云いますと、今年私がバンドネオンを習い始めたという、
記念すべき年だからです。
 
さて、マグリオの演奏ですが、この当時(1927年頃)は
妖気漂う演奏と、タンゴ評論家の石川浩司氏が述べていますが、この演奏の
ビオリンに、その片鱗がうかがえます。何か、亡霊が出て来るような雰囲気…
 
作者は、「カミニート」、「白いスカーフ」等の作者ファン、デ、ディオス、フィリベルト、彼は抒情的な
作品を多く残していますが、意外と性格は荒く、傷害罪で刑務所に入った事があるそうです。
 
演奏者  JULIO DE CARO    フリオ、デ、カロ
 
録音    1927年3月  原盤番号79812
 
現代タンゴの礎を築いた、偉大なるタンゴ人として余りにも有名です。音楽的には、
優れているのですが反面万人受けする、大衆性はなかったようです
 ノイズがひどいですが、曲の一部と思っていただければ…
 
それに雨の日に、聴いたのだと想像力を、膨らまして聴いていただければ幸いです。
尚、この演奏のビオリンには、亡霊は出て来ないようです。
只、ごく稀に、ノイズが入っている方が良いと云う、一風変わったタンゴファンの方もいると
風の噂で聞いた事が有ります。
 
 
演奏者  RODOLFO BIAGI    ロドルフォ、ビアジ
 
録音   1941年  原盤番号5626
 
お馴染み、ビアジの演奏を、お楽しみ下さい。「ピアノの魔術師」と云われた、華麗なピアノタッチが
聴きどころでしょう… 現在の演奏では、最後にバンドネオンのバリアシオンが演奏されますが
この当時は、バリアシオンは作られておりません。1944年に、アニバル、トロイロが作って
一躍有名になりました。
 
 
 
 
       ビアジは、  http://blogs.yahoo.co.jp/felicia51ta/22177899.html
 
 
       デ、カロは http://blogs.yahoo.co.jp/felicia51ta/15414312.html
 
 
今年1年、私にとって沢山の方に、ご訪問していただき有難うございました。今年は、私にとりまして
記念すべき年になりました。御存じのように、この歳でバンドネオンを習うという、無謀と云えば
無謀そのもの、あるいは暴挙、はてまた今流行の「暴走老人」と云われても、過言では
ないでしょう…
 
しかし、16歳頃からタンゴを聴いて以来、バンドネオンで演奏するというのは夢でした。夢が
叶うか、それとも途中で挫折するか… 長い目で見て下さい。
 
 
終わりに、今年1年有難うございました。皆様良い、お年を…
 
 
 
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