フランシスコ、カナロの生涯 その8

演奏家としての、フランシスコ、カナロは、1910年代すでに、一流の域に歩を進めて
おりましたが、「ラ、バーラ、フェルテ」に発した泉のごとき、非凡な作曲才能も
この頃、ピークに達しております。

私達が、今、古典の名作として親しんでいるタンゴのうち、カナロの作品も、かなりの
数にのぼると思われますが、その殆どが、集中してこの時期に、出揃っている感じです。

このアルバムにも入っている,「エル、ポジートや、「ピンタ、ブラーヴァ」を
初めとして、「エル、インテルナード」「チャラムスカ」、「エル、アラクラン」
「エル、チャムージョ」、「マタサーノ」、「ノブレサ、デ、アラバル」
「ロス、インディオス」、「ラ、タブラーダ」、「スフラ」……

みな、この時代にカナロが放った傑作タンゴなのです。


このアルバムから、1曲、ご紹介致します。

曲目 PIMIENTA 胡椒

読み ピミエンタ

録音 1940年

オスバルド、フレセドの割と知られている
タンゴです。


指揮をする、カナロ 1961年の日本公演