フランシスコ、カナロの生涯 その6

さて、同じ1916年、カナロはいよいよ、本格的なティピカ五重奏団を結成する事に
なりました。
その名も、彼の仇名をとって、「キンテート、ピリンチョ」

ビオリン   フランシスコ、カナロ
       ラファエル、リナルディ
バンドネオン ペドロ、ポリト
ピアノ    ホセ、マルティネス
コントラバス レオポルド、トンプソン

という、豪華な、ラインアップで、その年、ロサリオで開かれた、カーニバルに招かれ
大好評を博しました。



このアルバムから、1曲、ご紹介致します。

曲目  LA MOROCHA

読み  ラ、モロ-チャ

録音  明記してないが、1927年前後だと思われる。

歌手は、「情熱の歌姫」とうたわれた、アダ、ファルコン、作曲は、「フェリシア」で著名な
エンリケ、サボリード、1905年、サボリードは、レコンギスタ、イ、ラバジェ街に有った
「バー、ロンチェッティ」で、ピアノを弾いていました。ある夜、店で歌っていた
女性歌手に、心を奪われ、夜を徹して書いたのが、この曲だと云われます。
因みに、モロ-チャとは、南米特有の、小麦色の肌の娘の事です。


アダ、ファルコン