フランシスコ、カナロの生涯 その5

1910年代の初め、カナロは草分けの、バンドネオン奏者の一人、
ビセンテグレコとも、一緒に仕事をするようになりました。

グレコの楽団は、踊り場やカフェのほか、劇場での演奏など、
かなり、広範囲にわたって、活動していましたが、かたわら、当時は、まだ珍しかったレコードの
録音も、手がけ始めていました。

カナロは、グレコ楽団のメンバーとして、生まれて初めて、レコーディングに参加して
2~3年の間に、数十曲あまりの、録音をしたという事です。

1916年、カナロは自らの名を冠した楽団を率いて、待望のレコーディングをしました。
その時の、カナロ五重奏団には、親友の、サムエル、カストリオータや、
ビセンテグレコも、友情出演しています。

アトランタというマークの、レコードだったと、伝えられますが、資料が乏しく、詳細に
付いては、不明なのが残念です。

このLPから、1曲、ご紹介致します。

曲目  RELIQUIAS PORTENAS

読み  レリキアス、ポルテーニャス

録音 1930~40年代


タンゴでは無く、ミロンガで、お楽しみ下さい。グラシアーノ、デ、レオーネ作曲
思わず、踊りたくなるような、小気味良い、ミロンガです。




比較的若い時の、カナロ