タンゴの生い立ち  その1

タンゴが、いつ頃、どの音楽から、どのようにして生まれたのか、研究家の間でも、さまざまな
説が有り、今日でも、はっきり断定できない部分も、多々、有ります。

そこで、このコーナーでは、私が、20歳頃に買い求めた「アルゼンチンタンゴの歴史」という
3枚組みのLPで、故中西義郎氏が、解説を担当しており、その文を参考引用させていただきます。
尚、氏は、当時月刊「中南米音楽」を主催しておりました。

尚、氏が解説していたのは、40数年前でした。今では、当時とは、違った説が有るかも知れません。
その辺は、ご了解いただきたいと思います。

1870年代に、ブエノスアイレスを中心とする草原地帯に、「ミロンガ」という、音楽形式が生まれ
ました。これは、ギターの伴奏で、2拍子の、メロディを歌う民謡で、すぐに、場末の
踊り場や、娼家に伝わり、踊りの伴奏に使われました。

1880年代には、民謡としての性格は失われ、荒っぽいダンス音楽になってきました。
又、当時、キューバから、ハバネラ、黒人のお祭り、カンドンベ、更に、ヨーロッパから
伝わった、ポルカなどの舞曲等…

これらの形式は、リズムが同じですから、適当にミックスされ、ミロンガの中に、含まれて
演奏されました。

このアルバムから、1曲、ご紹介いたします。

演奏 CAYETANO PUGLISI カジェタノ、プグリッシ

曲目 CRIOLLA LINDA

読み クリオジャ、リンダ

録音 1929年

タンゴ、ロマンティコと呼ばれる要素をもっている曲で、哀しいまでにマイナーの
メロディーが、印象的なタンゴです。
演奏を聴くには、「演奏の聴き方と選曲に付いて」をご覧下さ



お断り 静止画で、音楽を流す「みんふぉと」が、10/31でサービス停止との事で、このタンゴは
再生不可です。いつの日か再生したいと思います。