ロベルト、フィルポ#10


         今回から、数回に渡り、ロベルト、フィルポ四重奏団に付いて述べたいと思います。
         この項目は、タンゴ評論家の大岩祥浩氏の解説を、そのまま記します。
         尚、一部字句を変えている所も有ります。


       フィルポは、1930年代半ばになって、四重奏団を結成し、自らも楽器奏者としてカムバックした。
       背景に、タンゴ界の柔弱傾向が有った事は、事実としても、狙いはむしろマエストロ個人の
       うっせき、欲求不満の解消にあったと思われる。

       フィルポ四重奏団が、デビューを果たしたのは1934年と云われるが、レコーディングを始めたのは
       1936年末の事である。(発売は1937年)