フリオ、デ、カロに捧ぐ#1-W-★



演奏者  オルケスタ、ティピカ、デカレアーナ  ピアノ指揮 オスバルド、レケーナ

曲目   CHICLANA      地名

読み   チクラーナ

録音   1983年  ブエノスアイレスにて  ステレオ


偉大なるタンゴ人、フリオ、デ、カロ作曲、1936年頃の作品、実は、この楽団、フリオ、デ、カロが
1980年に亡くなりましたが生前、タンゴ評論家の大岩祥浩氏に、1950年代の演奏を、今の
録音システムで再現したいと語っていたそうで、その当時の編曲を使っております。
その願いを叶えるために、臨時に編成されたのが当楽団で、当時の一流音楽家が参加しております。
メンバーの中には、すでに亡くなられた方もおります。

バンドネオン 4名     ビオリン 5名   コントラバス1名   ピアノ1名  総勢11名  

次に、聴き比べると云う意味で、本家のフリオ、デ、カロの演奏も、お聴き下さい。


演奏者   フリオ、デ、カロ

録音    1950年11/9       原盤番号55159A     SP盤のA面です。 モノラル


聴き比べますと、寸分の狂いも無い演奏です。時代もメンバーも違いますが、甲乙付けがたい。
尚、バンドネオン教室のS氏が、以前、フリオ、デ、カロに凝っているとお聴きしましたので
喜んでいただけるのでは?
 
さて、両方聴いた私の感想は、デカレアーナは、一言で云うと上品に演奏している… 一方
デ、カロは、一言で云うと泥臭い演奏、各楽器が、それぞれ主張している感じ… 元々、タンゴは
場末の泥臭い安酒場で、生まれた音楽、その意味では私の好みは、デ、カロに落ち着きます。