ロベルト、フィルポ#5

1910年代前半は、カフェ、コンシェルトの繁盛期であった。これを舞台にタンゴの、名演奏家が数多く
輩出された。すなわち、タンゴの英雄時代と呼ばれるエポックである。

すでに古典として定着していたロセンド、メンディサバルや、マヌエル、カンポアモール、
プルデンシオ、アラゴンらの作品のほか、日々に生まれる新曲が毎夜、にぎやかに演奏されていた。
群雄割拠して競うあう中に、やがて、ヒーローが生まれる。
ロベルト、フィルポこそ、ヒーローと云う名にふさわしい最高の、実力者であった。




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