ロベルト、フィルポ#2

彼が最初に師と仰いだのは、高名なソロ、ピアニスト、アルフレド、ベビラクア(ベヌス、エマンシパシオン、
インデペンデシア、などの作曲者)であった。フィルポは、昼はペンキ屋の職人、夜更けてピアノのレッスンと
いう日課を続けるが、上達は異常なほどの速さだったという。


フィルポが、ひと通りのタンゴ演奏家として知られるようになるのは、カフェ、アンセンで働いた
1905年頃である。ファン、カルロス、バサン(クラリネット) フランシスコ、ポスティグリオーネ(バイオリン)と
トリオを組んでいた時代だ。