フランシスコ、カナロの生涯 その13

又、1926年、海外演奏旅行中に書かれたと云われる、「ラ、ウルティマ、コーパ」も素晴らしい
タンゴです。この曲は、ファン、カルーソによって、ドラマティックな歌詞が付けられ
多くの歌手達が歌って、大流行しました。

異彩は、「パリ」というタンゴです。余りにも、美しいモティーフをもつため、そののち、
ヴァルス(ワルツ)に書き改めたという珍しい曲です。

「コラソン、デ、オロ」というタイトルで、大変おなじみのヴァルスがそれです。
これらの他、「パハロ、アスール」、「デステージョス」、「ティエンポス、ヴィエホス」
「エル、ピンチェ」、「ヌエヴェ、プントス」など、いかにもカナロらしい明快率直な
タンゴを多く作ってます。

このアルバムから1曲ご紹介致します。

曲目 EL POLLITO

読み エル、ポジー

録音 1930年

カナロが、1915年のカーニバルの際、ナシオナル、ノルテ劇場で、発表したタンゴです。
この曲は、母から、子供の時に贈られたヒヨコのメダルにヒントを得て
作ったと云われます。この楽団も演奏してます。



1917年 フィルポとカナロが組んだオルケスタ、ティピカ、クリオージャのポスター
中央左、フィルポ 右カナロ 2人に挟まれているのがアローラス