フランシスコ、カナロの生涯 その7

人気上昇をたどる新鋭、カナロは、1917年、1918年にも、ロサリオから招聘を受けていますが
すること、常に度胸がよく、目敏い彼は、今度は巧者、ロベルト、フィルポと手を組み
未曾有の大編成オルケスタを、結成し、世人をアッと驚かせました。

オルケスタ、ティピカ、クリーオジャ、フィルポ、カナロというのがそれで、臨時編成とはいえ
当時の、大物を一堂に集め、その壮観さは、見物で有りました。

メンバーには…

ビオリン   フランシスコ、カナロ
        アヘシラオ、フェラサーノ
      フリオ、ドウトゥリ
        ティト、ロカタグリアータ

バンドネオン  オスバルド、フレセド  
         ファン、デァンブローヒオ
       エドゥアルド、アローラス
     ペドロ、ポリト

フルート   アレハンドロ、ミチェッティ
クラリネット  ファン、カルロス、バサン
ピアノ     ホセ、マルティネス
         ロベルト、フィルポ
ベース     レオポルド、トンプソン

といった、そうそうたる人達が、名を連ねていました。

このアルバムから、1曲、紹介します。

曲目  LA PUNALADA 刃物騒ぎ

読み  ラ、プニャラーダ

録音  1937年

ミロンガとして、割に知られた曲ですが、元々は、タンゴとして作られましたが、当時、
ファン、ダリエンソで、ピアノを勤めていたロドルォ、ビアジが、これは、
ミロンガとして演奏した方が、面白いと云う事で、当初は、ミロンガで演奏され
ヒットしました。
ここでは、タンゴで演奏されてます。



日本公演のカナロ 1961年