タンゴの生い立ち その8

1900年代になってから、タンゴを演奏したグループは、3重奏か4重奏で、ビオリン、バンドネオン
フルート、ギター(まれにピアノ)という、楽器の組み合わせでした。

1911年に、ビセンテグレコ(バンドネオン)をリーダーとする楽団が、
「オルケスタ、ティピカ、クリオージャ」と名乗りました。これは、「純南米的な典型的な楽団」という意味ですが、後に、クリオージャを取って「オルケスタ、ティピカ」という呼称が、
タンゴ楽団の、標準編成を表すようになりました。

この記念すべき典型的なグレコ楽団の編成は、バンドネオン2 ビオリン2 ギター又はピアノ
それに、フルートという組み合わせです。

バンドネオンという楽器が音域も広がって、改良され輸入が盛んになるにつれて、タンゴ楽団からは、
フルートや、クラリネットは追放され、バンドネオンが、中心となるメロディー楽器の座を
占めます。

ここで、このアルバム(アルゼンチンタンゴの歴史)から、貴重な録音をご紹介致します。
バンドネオンの虎」と呼ばれた、エドゥアルド、アローラスの演奏です。

演奏者 EDUARDO AROLAS エドゥアルド、アローラス

曲目  LA GUITARRITA 愛しのギター

読み  ラ、ギタリータ

録音  1917年

電気録音以前のため、音質が悪いので悪しからず…アローラスの自作自演、ここで、ビオリンを
弾いているのが、かのフリオ、デ、カロです。




静止画でタンゴを流す「みんふぉと」が10/31でサービス停止との事で、この音楽は
再生不可です。